軒下に立って市場の前の往来を眺めるのを止め、市場の中へと戻ることにした。市場の内部には雨が降っていようが止んでいようが何も関係ない。あいもかわらずのどかな空気が漂っている。働いている人たちはのんびりと時間を過ごしている。そのような市場の片隅に男の子が腰を下ろしていた。周囲には幾つも籠が置かれている。男の子は籠に囲まれながらちょっと遅い昼食を摂っていたのだった。
とてもお腹が減っていたようで、男の子は弁当箱の中身を掻き込んでいる。いい食べっぷりだ。何を食べているのかはよく見えなかったけれど、なんだか美味しそうに見える。
ミャンマーで地元の人が携えている弁当箱はどれもこれも同じような形をしている。金属製の丸い弁当を持っているのだ。見たところ、インドで広く使われているダッバーと呼ばれる弁当箱にそっくりだ。ひょっとしたら、起源は同じなのかもしれない。いずれにしても、これらの弁当箱は重箱のように何層に重ねられるようになっているのが普通だ。そう考えると、男の子が食べているのは、その何層かになった弁当箱のひとつということになる。
2019年4月 ミャンマー 人びと | |
男の子 チャウタン 昼食 弁当箱 |
No
10972
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年04月14日
更新日
2024年01月14日
撮影場所
チャウタン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA