もう雨は上がっていたけれど、まだ雨宿りを続けている人もいた。道を歩いていると、道路脇に屋台が出ていて、男と女が屋台のカウンターに並んで腰を下ろしていた。屋根の下にいるのにもかかわらず、女性は開いたままの傘を手にしている。見たところ、商品を並べるカウンターの上に腰掛けたふたりはこの屋台で働いている訳ではないようだ。歩いている最中に雨が降ってきたので、ここで雨宿りを始めたのだろう。一度休んでしまったので雨が上がっても動き出す気力がなく雨宿りし続けているように見える。
それにしてもボロボロの屋台だった。屋根は継ぎ接ぎだし、写真は壊れてしまっている。誰も使うことなく放置されていたのかもしれない。ここで誰かが楽しげに働いている姿を想像するのは難しい。そのボロボロさは人間にも伝わってしまうようで、カウンターに腰掛けた男は沈鬱な表情をしている。何をする訳でもなくじっと濡れた路面を眺めていた。
2019年4月 ミャンマー 人びと | |
チャウタン 男性 出店 傘 濡れた 女性 |
No
10983
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年04月23日
更新日
2024年01月13日
撮影場所
チャウタン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA