チャウタンにある市場の廊下を端まで歩いたので、Uターンして歩いて来た場所に戻っていた。廊下の端にあるのは葉巻の葉っぱを扱うお店だったものの、並びにある他のほとんどのお店は漁網を取り扱っていた。天井から漁網をぶら下げて、職人たちが手入れをしている。タンクトップを着て水色のロンジーを穿いた男もそのような職人のひとりだった。
カミソリを手に持った男はじっくり漁網をチェックしている。ほつれてしまったり、よれてしまったりしたところを見つけては修繕しているのだろう。丁寧に仕事を進めている男にとって僕は単なる闖入者。目の前に立ち止まっても僕には一瞥もくれず、黙々と仕事を続けていた。
大きな漁網を端から端までを順々にチェックするのだから、途中で漁網から視線を外してしまうとどこまでチェックしたか分からなくなってしまうからかもしれないけれど、ここで働いている職人たちは、誰も彼もが絡み合った漁網をほどけるのではないかと思うくらい、焦ることなくじっくりと網と向き合っていた。
2019年4月 ミャンマー 人びと | |
髭 漁網 チャウタン ロンジー 男性 タンクトップ |
No
10990
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年04月28日
更新日
2023年12月28日
撮影場所
チャウタン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA