北上して数時間すると、ピイに向かってヤンゴンを出発したバスは食事休憩のためにとある町で停車した。小さな町で今となっては名前は分からない。他の乗客にならってバスを降りと、続々と幹線道路脇に建っていた食堂の中に消えていく。僕もそそくさと食堂へ入っていった。
そんな状況の中、バスの周囲に子どもたちが集まり始めていた。この子たちは長距離バスに乗って来た乗客を目当てにした物売りだ。どの子も籠を持っていて、中に茹でたうずらの卵が入っていた。彼らはバスの乗客にうずらの卵を売ろうと企んでいるのだ。
ミャンマーでは茹でたうずらの卵をスナックのように食す習慣がある。僕も中華丼や八宝菜に乗っているうずらの卵は好きだけれど、それは数が少ないから良いのであって、うずらの卵ばかりいくつも食べたいとは思わない。僕のところにも男の子が売りに来たものの、あまり興味は湧いてこなかった。
2010年8月 ミャンマー 人びと | |
籠 卵 顔 行商人 こども タナカ 白い歯 |
No
4512
撮影年月
2010年3月
投稿日
2010年08月28日
更新日
2023年12月20日
撮影場所
? / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
RICOH GR DIGITAL