ヤンゴンのメジャーな観光地でもあるスーレー・パゴダは面白いことにラウンドアバウトの真ん中にある島の上に建てられている。どこからやってきても境内に足を踏み入れるには大きな道路を横断しなければならない構造になっているのだ。
このような構造は神聖なる仏閣を俗世間から隔離するためのものであるような気もする。でも、実際のところはどうなのだろう。スーレー・パゴダの基盤部分は俗世のお店に占拠されてしまっている。隔離しようと思っているのであれば、ちょっと不十分だろう。結果として、スーレー・パゴダの境内は俗世の店舗の上にある。つまり天上界は普通のお店の上にあるのだ。俗世まみれの僕の頭上にも知らないだけで、天上界が広がっているのかもしれない。
ラウンドアバウトの端に立って、スーレー・パゴダを眺めていた。しばらくすると、視界に女性が現れた。女性は強い日差しを避けるために日傘を差している。そして、車の往来が途切れた瞬間を見計らって道路の横断をし始めた。女性の向こうには黄金に輝く仏塔が降り注ぐ太陽を浴びながら静かにそびえていた。
2018年11月 町角 ミャンマー | |
仏塔 傘 女性 ヤンゴン |
No
10813
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年11月30日
更新日
2024年01月25日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA