チャオプラヤー川沿いにあるター・ティアン市場の近くにフェリー乗り場がある。市場を後にした僕は乗り場へと向かい、そそくさとフェリーに乗り込んだ。フェリーといってもこれはただの渡船。すぐに反対側の岸に辿り着く。対岸に建っているワット・アルンまではあっという間だ。渡船は境内に横付けするので、船を降りるとそこはもう境内の中だ。
ワット・アルンは三島由紀夫の小説にも出てくる仏教寺院というだけでなく、タイの中でも格式の高い寺院だ。今ではワット・プラケオに安置されているエメラルド仏も当初はこちらに安置されていたのだという。
ワット・アルンの中心にはこの寺院のシンボルである大きな仏塔がそびえている。これは古代インドの世界観で中心にそびえているとされる須弥山を模しているらしい。とはいえ仏塔の下に近づいても、現世から離れたような気分には一切ならない。この寺院はバンコク有数の観光地だから、あちらこちらに観光客の姿があり、それぞれが旅の思い出を残すために写真を撮っていて、いやでも現世を思い起こさせる。遊園地のアトラクション並みに人がいて、観光客が見当たらない場所を探すのが困難なくらいだ。もっとも僕もその観光客のひとりだけれど。
2019年12月 建築 タイ | |
バンコク 撮影 仏塔 寺院 |
No
11337
撮影年月
2019年9月
投稿日
2019年12月25日
更新日
2022年11月02日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA