王宮の入り口は人でいっぱいだった。嫌な予感は的中し、王宮の中も観光客で溢れている。チケットを買って最初に入ったのは王宮そのものではなく、ワット・プラケオという仏教寺院だった。もちろん、ここも混んでいる。王宮の脇にあるこの寺院は、タイ王室専用で儀式に使われるもののため、境内で僧侶を見かけることはない。普段は観光客に開放されていて、この日も目にするのは観光客ばかりだった。ここはバンコク有数の観光名所でもある。
観光客で埋め尽くされていた境内で、団体旅行者があちらこちらで大声を出していた。ここで宗教的な静謐さを感じることは難しい。というよりも、ここが宗教施設だと感じること自体が困難だ。歩き回っていると、なんだか忙しない市場か遊園地のアトラクションを歩いているような気さえしてくる。人いきれに抗いながらウロウロしていて、ふと立ち止まると、装飾が施された柱の間に細長く空に伸びる仏塔が見えた。
2019年12月 建築 タイ | |
バンコク 柱 仏塔 寺院 |
No
11323
撮影年月
2019年9月
投稿日
2019年12月15日
更新日
2023年09月24日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA