8年前にヤンゴンを訪れたときには、町を歩くと大勢の人が路上で本や雑誌を読んでいることに驚いた。ミャンマーの教育水準は高くて、ほとんどの人が字を読めるようになっていると思ったのものだ。でも、8年間の間にそのような人々の姿がほとんど姿を消してしまった。本や雑誌などの紙に書かれたものをスマートフォンが駆逐してしまったのだ。今となってはスマホを持っていない人の方が少ないのではないだろうか。いずれにしても、路上で時間を持て余している人で紙の本や新聞などを読んでいる人を見かけるのはめっきり少なくなっている。
それでも、本好きの人で紙の本を好む人はまだ生息しているようだ。スーレー・パゴダの近くを歩いていると、大きな書店も見かけたし、路上で古本を売っている人も姿もまだあった。腕に入墨をいれている写真の男も路上本屋さんだ。男はちょうど古本の補強をしている。このように補強されながら、本は様々な人の手を渡っていくのだろう。男の作業を眺めていると、客がやってきて本の物色を始めた。このような光景を見ると、ヤンゴンの本好きは数は少くなったにせよ、まだまだしっかりと生息しているようで、なんだか安心した。
2018年12月 ミャンマー 人びと | |
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No
10814
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年12月01日
更新日
2024年01月25日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA