商業施設の命名の仕方にも時代の流れがある。デイリーポータルZというサイトによれば、日本では1960年代から1990年代にかけて長いこと英語を元にした命名が行われた時代があり、その後ラテン語を元にした命名が行われた時代を経て、2010年代以降は日本語を元にした命名が多いのだそうだ。
東京駅丸の内駅前広場に面して建っていた東京中央郵便局の建物をベースにして商業施設がオープンしたのは2013年。上記のルールに当てはめると日本語的な名前をつける時代で、そのとおり日本語的な名前が付いている。KITTEだ。
KITTEとローマ字で書くと一瞬お洒落な印象を持ってしまうものの、日本語で書くとそのものずばり切手だ。東京中央郵便局の跡地にあって、日本郵便が運営する商業施設だけに切手なのだ。
もともと郵便局だったKITTEの4階には東京中央郵便局長室が再現されている。この写真を撮ったのはその局長室だ。中には重厚なテーブルが置かれていて、その背後にある大きな窓からは迫りくるような東京駅が見える。いくら中央郵便局とはいえ、郵便局長という役職はそれほど偉いものだとは思っていなかったけれど、この部屋に足を踏み入れるとその考えが改められる。それくらい威厳を感じさせるものだった。
2021年11月 町角 東京 | |
丸の内 シルエット 駅 窓 |
No
12082
撮影年月
2021年7月
投稿日
2021年11月06日
更新日
2023年08月17日
撮影場所
丸の内 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF