丸の内にあるオアゾの渡り廊下に立ち止まっていた。渡り廊下を通る人は少ない。ここに渡り廊下があることを知っている人は少ないのかもしれない。対照的に下の通路には大勢の人が蠢いていた。僕は上から人が蠢いているのをぼんやりと眺めていた。
大きなガラス張りの壁から日光が差し込んでいて、歩いている人びとはみな一様にシルエットになっていた。人びとの流れは止まることを知らない。一秒たりとも流れが止まることはなかった。まるで川の流れのようだ。
オアゾという施設名にはエスペラント語の「オアシス、憩いの地」という意味も込められているというけれど、視界に入っている人びとはどこかへ向かって移動している人ばかりだ。忙しなく蠢いている多くのシルエットからはオアシスらしさも憩いの地らしさも感じられなかった。
2017年7月 町角 東京 | |
丸の内 影 シルエット |
No
10231
撮影年月
2017年1月
投稿日
2017年07月31日
更新日
2023年08月15日
撮影場所
丸の内 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA