丸の内ビルディングのアトリウムにある大きなガラス窓には長いロールカーテンが取り付けてあった

丸の内ビルディングのアトリウム
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そういえば今年になってから電力需給ひっ迫警報が資源エネルギー庁から発せられたことがあった。これは文字通り電力の需給が逼迫しているという警報だ。つまり電力が足りなくなりそうということ。この警報が発せられたということは、停電が生じる可能性が高まったのを意味しているのだ。

高度成長期以降に東京で生まれ育った人間にとって停電はあまり馴染みがない。東日本大震災後に実施された輪番停電でも東京は停電の対象エリアから除かれていたから、停電なんて不測のアクシデントで生じてしまったものくらいしか経験したことがない。そして、それが先進国の証でもあると思っていた。

その一方で、アジアや中東を旅すると停電に巡り合うのは決して珍しいことではない。国によっては計画停電なのではないかと思うくらい毎日同じ時間になると停電していたし、チェックインしたホテルの枕元にロウソクが置いてあると停電になるのを覚悟したものだった。日が暮れてから停電すると本当に真っ暗になって何も見えず不便なのだけれど、それも先進国ではない国の旅情のひとつなのだと思っていた。

それが東京で停電するかもしれないという警報が発せられたのだから、ちょっとびっくりした。警報を知って、凋落著しい日本という国がついに先進国のテーブルから落ちてしまうイメージを持ったのだ。それが杞憂に終わるのを願いつつ、丸の内ビルディングの大きな吹き抜けの空間を眺めると、大きなガラス壁にカーテンが引いてあった。取り急ぎ停電が生じないようにするには、省エネがとても大切だとその時は思うものの、今日も我が家のエアコンは全開だ。

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2022年8月 町角 東京
カーテン 丸の内 シルエット
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PHOTO DATA

No

12344

撮影年月

2022年5月

投稿日

2022年08月07日

撮影場所

丸の内 / 東京

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 1.8/85

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