江戸時代は大名や旗本のための武家地で、明治維新後に陸軍省用地になっていた丸の内に日本初の本格的オフィス街が作られ始めてから130年あまり。「一丁倫敦」や「一丁紐育」と呼ばれた町並みはもとより、老朽化してきた1920年代30年代に建てられたビルも次々とビルが建て替えられた。大手町・丸の内・有楽町地区再開発マップを見ると、ほとんどのビルの建て替えが竣工済みで、高層ビルが林立するエリアに変貌を遂げている。そのような中、この日に足を踏み入れた国際ビルは、まだ再開発が行われていない少数派のオフィスビルのひとつだ。
1966年に竣工したビルに入ると、天井が低く、時代を感じる。確かに竣工から60年くらいが経過しているのだから、古臭いところもあるだろうし、ガタがきている設備もあるのだろう。でも古いことのすべてが悪いとは限らない。昔のデザインがカッコよく見えることもある。フロアの端に設けられた階段がその好例だ。階段を上から眺めると、凝った意匠でもなく、直線的でシンプルなデザインなのだけど、素敵に見えるのだ。
2024年1月 町角 東京 | |
人影 丸の内 階段 |
No
12557
撮影年月
2023年6月
投稿日
2024年01月24日
撮影場所
丸の内 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF