かつて東京中央郵便局だったところに作られたKITTEという商業施設の中に、面白いものがある。インターメディアテクという施設だ。何か面白いものを売っているのだろうと期待して訪れた人は肩透かしを喰らうだろう。面白いとはいえ、ここでは何も売っていない。ここはKITTEの中にある他の施設とは違って、商業施設ではない。東京大学総合研究博物館の分館で、東京大学が1877年の開学以来蓄積してきた学術標本を常設展示している施設なのだ。しかも、東京駅の直ぐ目の前という立地にもかかわらず入場は無料。時間があればフラッと立ち寄るのに最高の施設だ。
中に足を踏み入れると、ずらっと標本が並んでいる。動物の骨格標本に混じって、蓄音機も並べられているのが意外だ。東京大学総合研究博物館には80台以上ものコレクションがあるらしい。このようなコレクションを眺めていると、自分も使っているiPhoneがどこかの博物館に収蔵される日もそう遠い将来ではないかもしれない。あ、こういうデジタル機器は大手町にある「絶滅メディア博物館」の方が相応しいかも。
2024年9月 町角 東京 | |
丸 穴 丸の内 博物館・美術館 |
No
12654
撮影年月
2024年3月
投稿日
2024年09月22日
更新日
2024年09月25日
撮影場所
丸ノ内 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
IPHONE 14 PRO