代わり映えしないとはいえ、日本では写真を撮るときに「ハイチーズ」という掛け声が今でも現役だ。チーズと発音するときに口角が上がって笑顔になるから、このフレーズが根付いたと言われる。つまり口角が上がりさえすれば、フレーズは違ってもいい。楽しそうな顔で写真の中に収まるのが重要なのだ。
海外でも考えは同じで、英語圏でも日本と同じ「ハイチーズ」と言うし、フランス語圏で使われるOuististi(ウィスティティ)というフレーズも、中南米で使われるウィスキーというフレーズも、使用する単語の意味とは関係なく、発したときに楽しそうな顔になるフレーズだ。そうなのだ。大切なのは実際に楽しいかどうかではなく、楽しそうな顔をしているかどうかなのだ。
東京駅の丸の内側にある広場では、大勢の人が煉瓦造りの東京駅をバックにして写真を撮っている。今どきは犬だって、東京駅に来た記念に写真を撮る。犬は人間と違って、口角の上がるようなフレーズは言えない。でも本当に楽しそうな顔をしていたら、そんなフレーズは必要ないのだろうと満面の柴犬を見ていて思ったのだった。
2022年8月 動物 東京 | |
犬 旗 丸の内 撮影 笑顔 駅 |
No
12342
撮影年月
2022年5月
投稿日
2022年08月05日
更新日
2023年08月11日
撮影場所
丸の内 / 東京
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85