渋谷でも恵比寿でも山手線のプラットホームは高架に設けられているから、山手線は渋谷駅と恵比寿駅の間をずっと高架の上を走っているのだと勝手に思っていたのだけれど、実際には違った。そうとは意識していなかったものの、渋谷駅からそれほど離れていないところを堂々と地面の上を走っていたのだ。
代官山へと向かう八幡通りの途中に架かる猿楽橋の上に立ち止まって下を見ると、JRの線路が地表を走っているのがよく見える。渋谷駅から猿楽橋までは500メートルほど。ついさっき渋谷駅で高架になっていた線路は、この間で地表に移動している。もっとも渋谷がその名が示すとおり谷になっているだけで、線路そのものはそれほど傾斜していないのかもしれないけれど。
電車に乗っている時には、登山電車にでも乗っていない限り登っているのか、下っているのかなんて気にしないし、気にならない。逆に気になったら、ジェットコースターにでも乗っているような気になって酔ってしまいそうだ。それでも、ふと立ち止まって地形を眺めながら考えると、電車が地形に合わせてアップダウンしている事実に改めて気が付かされるのだった。
2021年11月 町角 東京 | |
線路 渋谷 傘 |
No
12101
撮影年月
2021年9月
投稿日
2021年11月25日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
渋谷 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III