マハーチャイの駅から出てきた線路はまっすぐと伸びていた。まるでこのまま直線的に終着駅のあるバンコクまで伸びているかのようだ。もちろん、そんなことなはい。バンコクまではまだ30キロくらいの距離があるのだ。
線路の上で催している市場の存在がすっかり有名になったメークロンとは違って、マハーチャイの駅は単なる田舎のターミナル駅のままだ。のどかな雰囲気が漂っていて、駅周辺を歩いても観光客の姿を見かけることはほとんどない。
そのような状況の中で、一軒の小さな八百屋が線路脇で店を開いていた。黄色のTシャツを着た女性が中に腰掛けていて、野菜が店先に並べられている。客はひとりも見当たらず、女性は暇そうだ。
この八百屋の店構えはメークロンの線路市場で営業しているお店と大して変わらない。違いはメークロンではこのようなお店が幾つも線路脇に出ているのに対して、こちらマハーチャイではこの八百屋くらいしか営業しているお店がないことくらいだ。ということは、この場所に他にも多くのお店が出現したら、メークロンと同じように活気ある場所に生まれ変わるのかもしれない。
2020年3月 町角 タイ | |
八百屋 マハーチャイ 鉄道 黄色 |
No
11461
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年03月27日
更新日
2020年09月14日
撮影場所
マハーチャイ / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III