大井にやって来ると駅前にある大きなロータリーを囲むように大きなビルが建っていて大都会だった。僕の脳裏にしまってあった大井とは別の町のようだ。それでもどこにでもあるような面白味に欠ける駅前から、ちょっと道を逸れると細い路地が残っていて安心する。路地を歩くのが好きな人間にとっては、自動車も通れないような細い路地が本当の大井の顔で、整備された駅前は何かのカモフラージュではないかと思いたくなってしまう。
駅の近くにある路地に惹きつけられるのは僕だけではなく、多くの人が路地を歩いていた。ここには人気の飲食店もあって、グルメ好きが吸い込まれてくるのだ。もちろんここは太陽も差し込まないような路地。あるのは高級なレストランではなく、B級グルメのお店だ。
路地を進んでいくと、大きな看板が掲げられていた。狭い路地を塞いでしまうのではないかと思ってしまうくらい大きな看板で、歩く人の視界に嫌でも入ってしまうサイズだ。安くてうまいとしか書かれていない看板からは、B級グルメの匂いが放たれていた。何を出すお店なのかはわからないけれど、美味しいものにありつけそうな雰囲気だった。
2021年11月 町角 東京 | |
路地 大井 看板 |
No
12100
撮影年月
2021年7月
投稿日
2021年11月24日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
大井 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF