茅ヶ崎駅で相模線へと乗り換えた。相模線は単線の路線だ。東京の中心部からそれほど離れている訳ではないけれど、単線の鉄道を見るとかなり田舎にまで来たような気になる。それほど鉄道の利用客はいないのだろう。地元の人は自家用車で移動するのが一般的なのかもしれない。
車両に乗り込んでしばらくすると、扉が閉まって電車は動き出した。僕は運転席のすぐ後ろに立って、車窓からの景色を眺めていた。運転士は僕の視線を気に留めることなく、手慣れた手付きで装置を操作している。そして、電車はどんどんとスピードを上げていく。
スピードが上がっていくにつれ、線路脇に立つ家々はあっという間に後方へと流れていく。その光景を楽しんでいると、ふと、幾つになっても車窓から流れ行く景色を眺めることが好きであること実感した。子どもの時に好きだったことは大人になってもそうそう嫌いにはならないのかも知れない。僕は飽きることなく車窓から景色を眺め続けていた。
2019年10月 町角 神奈川 | |
茅ヶ崎 運転手 線路 列車 |
No
11233
撮影年月
2019年5月
投稿日
2019年10月12日
更新日
2020年01月16日
撮影場所
茅ヶ崎 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III