白蘭市場の中の道を端から端まで歩いて、その道と交差する道へと入った。こちらの道は市場の中の道よりもずっと広く自動車も行き来している道だった。建物からは大きな看板が道に向かって迫り出していて、道路脇にはバイクがびっしりと駐められている。台湾では本当に沢山のバイクが走っている。2011年のデータによると、台湾におけるバイクの保有率は100人当たり65.3台にもなるそうで、世界で最もバイクが普及しているところのようだ。日本は9.5台だというから6倍以上だ。ちなみに2番目に普及しているのはマレーシアで100人当り34.7台だから、台湾は2位の倍近いというぶっちぎりの普及率を誇っているのだ。道理で台湾のどこに行っても掃いて捨てるほどのバイクを目にする訳だ。
漢字ばかりで書かれた看板を眺めながら進んでいく。向こうからは日傘を差した老婆が歩いてきていた。でも、僕の頭の中は台湾のバイク保有率でいっぱいだった。もしバイクを持っている人全てが自動車を持つようになったとしたら、台湾の道という道全てが自動車が埋め尽くされてしまうことになるのかも知れない。もうそれは渋滞なんていうものでは済まないだろう。
2019年11月 町角 台湾 | |
漢字 老婆 看板 通り 台北 傘 |
No
11287
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年11月19日
更新日
2020年10月04日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85