迪化街をウロウロしているうちに日が低くなってきていた。とろんとした黄昏の光が道に降り注いでいる。路面は黄色に輝いていて、道を走る自動車たちはシルエットになっていた。多くの人が家路に就く時間なのだ。でも、僕は家路に就くことはない。僕の家はここから遙か遠くだ。
黄昏に染まった道を眺めていると、一日が終わりつつあるのを感じる。そして、何故だか分からないのだけれど、子どもの頃を思い出すのだった。今実際にいるのは異国の地なのに。黄昏には郷愁に浸らせる力があるのかもしれない。
2017年5月 台湾 乗り物 | |
自動車 通り 台北 |
No
10160
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年05月30日
更新日
2023年10月11日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA