豆漿で腹ごしらえをした後は迪化街へと行くことにした。ここは台北の観光名所のひとつだ。第二次世界大戦前から残る古い町並みの中に漢方や乾物やカラスミやドライフルーツを販売するお店が建ち並んでいる。中には日本ではあまり見かけないツバメの巣を売っているお店もあったりする。
すっかり繁華街になっているこの場所も、もともとは台湾先住民族であるケタガラン族の集落だったらしい。そこに中国人が住み始めたのは19世紀のことで、19世紀末に条約港のひとつであった淡水港の一部に組み込まれてから繁栄するようになったのだという。かつてはドイツとアメリカの領事館も置かれたというから、商業と政治の中心だったのだろう。
往時を偲ばせる古い建物が沢山残っている迪化街をのんびりと歩いていく。真っ直ぐに伸びる通りの両脇には低層の歴史的な建造物が立っていて、壁には幾つも看板が掛けられていた。漢字で書かれているので、なんとなく売っているものが想像できる。「茶」と書かれていれば茶を売っているし、「薬行」と書かれていれば漢方のお店だ。そして、道の上には青い空が広がっていた。
2019年10月 町角 台湾 | |
漢字 町並み 雲 看板 通り 台北 |
No
11258
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年10月30日
更新日
2021年05月26日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85