甲州街道に架かる歩道橋の上に立ち止まって新宿御苑の方を眺めていた。ここから新宿御苑そのものは見えないけれど、ビルは幾つも見える。新宿には多くのビルが建っていて、東京の繁華街のひとつだ。今となっては、こここそが東京と言ってもいいかもしれない。けれどかつてこの辺は江戸の中ではなかった。四谷に設けられた大木戸が江戸の出入り口で、新宿は江戸の外に位置していた。新宿はその字面に「宿」の字を含んでいることが示す通り、甲州街道の宿場町のひとつだった。もっとも、江戸のすぐ外にあったので、多くの江戸の人たちが遊びに訪れていたみたいだけど。宿場町には旅籠屋、茶屋、岡場所がつきもので、そういう意味では新宿は昔から盛り場だったのだ。
甲州街道は空いていた。信号が赤に変わって、2台のバスが停止線のところで止まる。そして、それを待っていたかのように歩行者たちが一斉に横断歩道を渡り始める。横断歩道は瞬く間に歩行者でいっぱいになっていた。
2019年10月 町角 東京 | |
歩行者 横断歩道 新宿 通り |
No
11226
撮影年月
2019年4月
投稿日
2019年10月07日
更新日
2023年10月23日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III