神田川に架かる柳橋の上で立ち止まり、水面を眺めていた。川の両岸はしっかりと護岸工事が施され、川はまっすぐに伸びている。水害を防ぐためには仕方がないのかもしれないが、直線に整えられた河川には自然らしさが感じられない。流れがよどむ場所がないため、魚たちにとっても住みづらいだろう。
コンクリートで覆われた岸壁には、何隻もの屋形船が係留されている。ここは屋形船のための波止場のようだ。しかし、まだ乗客の姿はない。屋形船が賑わうのは、日が暮れてからなのだろう。神田川は静かで穏やかだったが、その静けさは一隻のタグボートによって破られた。屋形船が静かに水面に漂っているのとは対照的に、タグボートはどこかに急ぐように、さざ波を立てながら進んでいった。
2017年8月 東京 乗り物 | |
浅草橋 ボート 河川 |
No
10242
撮影年月
2017年1月
投稿日
2017年08月10日
更新日
2024年11月13日
撮影場所
浅草橋 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA