急な階段を登り切ると、立派な本堂が目の前に現れた。ここは大塚にある護国寺の本堂だ。この本堂は1682年に建立され、幸運にも数々の災害や戦禍を乗り越え、江戸時代そのままの姿を今に伝えている。安政の大地震も関東大震災も、さらには第二次世界大戦の空襲さえも、この歴史ある建物を破壊することはなかった。
その堂々たる佇まいとは対照的に、境内は静けさに包まれている。観光地化された浅草寺とは異なり、ここには外国人観光客の姿はなく、参拝客も静かにお参りをする日本人ばかりだった。
本堂の正面に立ち、カメラを構える。ファインダー越しに見えるのは、穏やかに動く参拝客の姿だ。その中で、男の子が本堂へ続くスロープを元気よく駆け回っていた。暖かな日差しの下、どこか長閑な昼下がりの光景だった。
2017年7月 人びと 東京 | |
お堂・ホール 大塚 寺院 参拝客 |
No
10202
撮影年月
2016年12月
投稿日
2017年07月06日
更新日
2024年11月24日
撮影場所
大塚 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA