本堂の真正面には香炉が置かれていた。中には灰が溜まっていて、数本の線香がまだ燃えていた。線香は仏前を清めるために使われるのだけれど、かつては時間を測るためにも使われたのだという。燃え尽きるまでの時間が一定だから、時間を測るのに都合が良いのだろう。そんな時代に生きていたら、遅刻しそうになって慌てるなんてこととも無縁だったに違いない。
香炉を覗き込むと、向こう側に男と女の姿が見えた。スーツ姿の男はちょうど本堂に向かっているところだった。
2016年8月 神奈川 人びと | |
香炉 鎌倉 男性 寺院 女性 |
No
9850
撮影年月
2016年5月
投稿日
2016年08月24日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
建長寺 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL