神様が乗るのだから、容姿の麗しさも選ばれる基準に含まれていても何ら不思議ではないと思うのだけれど、必ずしもそうではないらしい。神田にある神田明神にいた神馬は、申し訳ないけれど、神秘的な白馬でもなければ、見目麗しい馬でもなかった。フェンスで囲まれた狭い空間で、ゴロゴロとくつろいでいる神馬はポニーで、神々しいと言うよりも親しみを感じる見た目をしていた。
神田明神から一字をとって、「明」と名付けられているこの神馬は、愛くるしい外見をしているだけでなく、東京の真ん中で馬を見かけることは少ないからか、参拝に訪れた多くの人たちに愛でられている。2010年生まれだというから、まだ10歳と少し。芦毛らしいので、もっと年齢を重ねると白馬になるようだけれど、今はまだ黒っぽい毛で覆われている。全身が白毛で覆われたら、自然と神々しさも備わるのだろう。神々しさはなくともすでに気位は高いようで、人びとがフェンス越しに愛嬌を見せても、それに応じて愛想を振りまいてはくれなかった。
2024年7月 動物 東京 | |
馬 神田 神社 |
No
12616
撮影年月
2023年12月
投稿日
2024年07月21日
撮影場所
神田 / 東京
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF