多摩川を渡って川崎へ向かった。この日の目的地は川崎大師だ。名物の咳止め飴を売る店を横目に参道を進んでいくと、ほどなくして大きな山門が現れる。それをくぐるともう目の前には大本堂がある。川崎大師というと初詣に行くところという印象が強い。全国で3番目に初詣数が多いところだ。でも、この日は境内に穏やかな空気が漂っていた。空いている境内で参拝客たちはのんびりと歩き回っている。
川崎大師というのは通称で、このお寺の正式名称は金剛山金乗院平間寺という。金剛はもともとダイヤモンドを指していて、それから転じて密教では最も優れているという意味になっている。ここは真言宗智山派の大本山だから最上級なのだ。では平間寺の「平間」にはどのような意味があるのだろうと思ったら、こちらは予想に反して人名だった。平間兼乗という人物が弘法大師の木像を引き揚げたのがそもそもの始まりらしい。地名でもなく含蓄ある言葉でもなく、人名の付いている仏閣は珍しいような気がした。
境内の真ん中に立ち止まって、キョロキョロしていた。香炉に人が集っているのが見える。こどもの日だったからか家族連れが多い。しばらくすると、幼い女の子が視界に現れて、大本堂の前で立ち止まって振り返った。
2019年10月 町角 神奈川 | |
バック・ショット 女の子 香炉 川崎 川崎大師 寺院 |
No
11232
撮影年月
2019年5月
投稿日
2019年10月11日
更新日
2023年10月18日
撮影場所
川崎 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
EF85MM F1.2L II USM