初台にある東京オペラシティにはサンクンガーデンが設けられている。サンクンガーデンとは建築用語で、地下に設けられた人びとが集う開放的な空間のこと。オペラシティのサンクンガーデンも高層ビルの足元でぽっかり空に向かって開かれていた。端に立つ謎の巨大なシンギングマンも空を見上げて歌っている。
平日のサンクンガーデンにはあまり人がいない。閑散としている。面白いのは12時くらいになると誰もいなかったサンクンガーデンにパラパラと人が出てくること。どうやらオペラシティの中で働いている人たちが昼休みになって、サンクンガーデンに出てきているようなのだ。
上から眺めていると、サンクンガーデンでお弁当を広げている人もいるし、のんびりくつろいでいる人もいるし、どこかへ通り抜けるために階段を歩いている人もいた。人びとが集っている様子はサンクンガーデンとして面目躍如だ。しかしながら、昼休みの時間が終わるとともに再びここは人気のない場所になってしまう。もったいない。
2021年6月 町角 東京 | |
初台 階段 |
No
11930
撮影年月
2020年10月
投稿日
2021年06月07日
更新日
2023年08月22日
撮影場所
初台 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III