戸越銀座の商店街をフラフラ歩いていると、道路脇に大きな顔が置いてあった。鼻梁が屹立している。どこからどう見ても東アジア人の顔ではない。ここはイタリア料理店の前だった。この人形の顔も鼻の高い西洋人をイメージしたものなのだろう。
そもそも鼻の高さになぜ地域差があるのだろう。とある研究によれば、鼻の高さは暮らしている地域の気候に適応した結果なのだそうだ。地域ごとの自然環境が大きく影響を与えているのだ。例えば寒冷地に暮らすヨーロッパ人が細くて高い鼻をしているのは、低温で乾燥した空気を加熱・加湿するために進化した結果なのだ。
冷たい空気が直接肺に入ることを避けるために、空気は鼻の中で加熱と加湿されるのだけれど、その際、鼻腔が狭い方が効率的だ。鼻腔が狭くなれば、その分鼻も高くなる。その結果、緯度の高い寒冷地に住む人の鼻ほど細く高くなるというロジックだ。
もしこのロジックが正しいのならば、地球温暖化が進んでいるのだから、世界中の人の鼻はどんどん低くなっていくに違いない。
2021年6月 静物 東京 | |
顔 鼻 商店街 戸越 |
No
11929
撮影年月
2020年10月
投稿日
2021年06月06日
更新日
2023年08月22日
撮影場所
戸越 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III