御徒町にあるアメ横は魚介類や乾物をはじめ、衣類や宝飾品を売るお店が密集している商店街という印象がある。公式サイトによれば、JR上野駅とJR御徒町の間にあるアメ横には400あまりの店舗が軒を連ねているとされ、日本有数の商店街として知られている。
大勢の買い物客で賑わっている通りを歩いているだけでは気が付かないかもしれないけれど、アメ横にはさりげなく仏教寺院も建っている。肩を寄せ合って並んだお店の頭上に設けられた境内に、大徳寺という日蓮宗の寺院が建っているのだ。
境内の入り口がアメ横のメインストリートに設けられていないこともあって、賑わっている商店街のど真ん中にお寺があるのを知らない人も多いのも仕方がない。この大徳寺に祀られているのは摩利支天である。摩利支天はサンスクリット語で陽炎、太陽の光、月の光を意味する「マリーチ」を神格化したもの。実体がないので捉えられず、焼けず、濡らせず、傷付かないとされ、武士の間で信仰が厚かったという。
浮かれ気分で買い物している人たちが、摩利支天を祀った寺院の存在に気づかないのも、しょうがないと言えるだろう。
2023年4月 人びと 東京 | |
男の子 ゲーム 御徒町 階段 寺院 |
No
12486
撮影年月
2023年2月
投稿日
2023年04月29日
更新日
2023年08月08日
撮影場所
御徒町 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF