オープンした当初はおしゃれなスポットというイメージだったのだけれど、気がつけば駅から遠くて微妙なところに立地した商業施設になっている。僕の恵比寿ガーデンプレイスのイメージはすっかり低下してしまっている。恵比寿駅からガーデンプレイスまで続く動く歩道が、当初は珍しくて心を躍らせる要素だったけれど(このような動く歩道は空港以外でお目にかかったことはなかった!)、今では商業施設までたどり着くまでの不便さを感じさせるだけのものに成り下がっているのも、イメージ低下を象徴しているような気がしてならない。
施設内のテナントも変化していて、大きな本屋がいつの間にかなくなり、三越も閉店してしまった。当初の雰囲気とは違ってきている。ガーデンシネマとガーデンホール、東京都写真美術館が健在なのがせめてもの救いだ。そのような状況の中、バブル崩壊も失われた30年もどこ吹く風で、開店したバブル景気末期の雰囲気を今でも残しているものがある。シャトーレストラン「ジョエル・ロブション」だ。フランスから調達したライムストーンで飾られた外観は、周囲が時代の流れに翻弄される中でも、今日も瀟洒なランプに明かりを灯しているのだった。
2023年6月 町角 東京 | |
影 ショッピング・モール 階段 恵比寿 |
No
12512
撮影年月
2023年3月
投稿日
2023年06月22日
更新日
2023年08月07日
撮影場所
恵比寿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III