広くはないとはいえ、浦安市郷土博物館にある「浦安のまち」は見応えのある展示だ。展示なのに「広くはない」とはどういうことかと思う人もいるだろう。「浦安のまち」とは実際に使われていた建物4棟を含む8棟の実物大の建物が建っている屋外展示で、建物と建物の間の細い路地を歩くのはもちろん、建物によっては実際に上がることもできる大きなもの。浦安が漁師町として最も活気に満ちあふれていた1950年頃の町並みを博物館の中に再現したものなのだ。
再現された町の中では駄菓子が売られていたり、けん玉など昔ながらの玩具もあったりして、地元の子どもたちに人気のようだ。でも大人だって楽しい。駄菓子屋を覗いたり、魚屋を覗いたり、天ぷら屋の暖簾をくぐったりしているとあっという間に時間が過ぎ去ってしまう。
天ぷら屋は実際に使われていたものではないものの、旧宇田川家住宅と同じ通りに実在した天ぷら屋「天鉄」をモデルにしているのだという。天鉄は山本周五郎の小説「青べか物語」の中で主人公がよく行った店として登場し、作者自身も足を運んだところらしい。そうなのだ。浦安というとディズニーランドの町というイメージがあるけれど、古くからある浦安は「青べか物語」の舞台になった町でもあるのだ。
2022年1月 千葉 町角 | |
路地 博物館・美術館 シルエット 浦安 |
No
12138
撮影年月
2021年11月
投稿日
2022年01月07日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
浦安 / 千葉
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF