靖国神社の境内に建つ遊就館のエントランスホールにゼロ戦が展示されている。言わずと知れたゼロ戦は第二次世界大戦中の日本海軍の主力戦闘機だ。大戦末期には特攻にも用いられたという。
何故ゆえに戦死するのが前提の無謀な作戦ご立てられたのだろう。これもきちんと検証されていない近代史のひとつだと思う。終戦から時間が経過して関係者のほとんどはもう亡くなっているだろうから、公平な研究が進むような気がするけれど、なんだか臭いものには蓋をしろ的な空気を感じてしまう。
バックパックを背負った男がゼロ戦の横に立っていた。前かがみになって機体をじっくりと覗き込んでいる。ガラス張りの壁からは強い日差しが館内に降り注いでいた。男もゼロ戦の機体もシルエットになっていて、男の長い影が遊就館の床に伸びていた。
2007年11月 町角 東京 | |
飛行機 九段 博物館・美術館 影 シルエット |
No
1199
撮影年月
2007年10月
投稿日
2007年11月12日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
九段 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR DIGITAL