浦安市郷土博物館に移築された魚屋の上がり框に立つ幼い子どもがシルエットになっていた

上がり框のシルエット
上がり框に立つ子どものシルエット
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1960年代の初頭まで千数百隻の漁船がつらねていたという浦安を流れる境川沿いを歩いても、住宅街が広がっているばかりで磯の香りはどこからも漂ってこない。何も知らなければ、境川の川岸に漁村集落が立地した漁師町だったとは分からない。歌川広重が名所江戸百景で描いたような風景はどこにもないのだ。

さすがに歌川広重が描いた1850年代の浦安の町並みはどこにも存在していないものの、それから100年後の1950年代の町並みは境川の畔に建つ浦安市郷土博物館に行くと垣間見れる。ここには昔の浦安の町並みが再現されているのだ。もちろん小さな模型ではない。建物と建物の間の路地を歩いたり、建物の中に入ったりもできる実物大の展示があるのだ。

境川を模した川に架かる橋を渡ると、もうそこは別世界。煙草屋や船宿、天ぷら屋、豆腐屋が立ち並ぶ1950年代の浦安だ。中で遊ぶ子どもたちの発する声が再現された町並みに妙なリアリティを加えている中、駄菓子屋では実際に駄菓子が売られていて、子どもたちが何を買おうか逡巡していた。

誰に断ることもなく勝手に魚屋に上がると、座敷にはポツンとちゃぶ台が置かれていた。振り返ると上がり框に幼い子どもが立っているのが見えた。

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2022年1月 千葉 町角
こども 博物館・美術館 シルエット 浦安

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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PHOTO DATA

No

12137

撮影年月

2021年11月

投稿日

2022年01月06日

更新日

2022年05月30日

撮影場所

浦安 / 千葉

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS BATIS 2/40 CF

浦安市郷土博物館ってどこ?

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