港区立郷土歴史館の中へ入っていった。ここはその名の通り港区周辺の人びとの暮らしを縄文時代から近代に至るまで紹介している歴史館だ。地名に「台」と付いているように、この歴史館のある白金台は台地にあって、品川の海にもほど近い。昔から人が住むのに適している土地だった。その歴史を辿れる博物館なのだ。
展示物にはそれぞれ説明文が書かれていて資料映像も用意されている。歴史館はそれほど大きなものではないけれど、じっくりと展示品を見て回ったらかなり時間が掛かる充実した博物館だ。でも僕がもっとも惹かれたのは展示品ではなかった。僕が惹かれたのは建物そのものだった。
80年ほど前に建てられた石造りの建物は外見だけでなく内部にも重厚な雰囲気が漂っている。中でも吹き抜けになっている2F中央ホールは素晴らしい。足を踏み入れると、そこはまるでヨーロッパにあるお屋敷のような空間が広がっていた。僕はホールの中央に立ち止まって、デコレーションを眺めていると女性客が現れた。僕の横を通り過ぎ、階段をコツコツと上がっていった。
2019年9月 建築 東京 | |
お堂・ホール 博物館・美術館 白金台 シルエット 階段 |
No
11209
撮影年月
2019年3月
投稿日
2019年09月25日
更新日
2023年10月25日
撮影場所
白金台 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III