川崎にある岡本太郎美術館で館内を進んでいくと、明らかに岡本太郎の作品ではないものが展示されている空間にやって来た。第24回岡本太郎現代芸術賞の入賞作品が展示されていたのだ。この賞は岡本太郎の遺志を継ぎ、「時代を創造する者は誰か」を問う賞なのだという。
それにしても現代アートはよくわからない。どの作品にも何かの意味が込められているのだと思うものの、その意味を汲み取る術が僕には欠けていて、面白いと思うか思わないかという低い次元で鑑賞するにとどまっているのが我ながら少し残念だ。しかも展示されている作品を眺めたところで面白いと思うことはあっても、なかなか家に飾ってみたいと思うようなものは少ない。
そのような中、展示されている作品の中で興味を惹かれたのは西野壮平の作品だった。都市を歩きながら撮影した膨大な数のモノクロ写真を一枚一枚手作業でコラージュするという手法で制作された作品で、この作品の舞台は別府だ。
自分が写真が好きというだけでなく、地図的なものは面白い。地図に記載されているものに意味があると限らないし、たとえ無くとも実在するものは人間の都合に関係なく勝手に実在する。人間がどのように世界を捉えているのかを表すのが地図だと思うのだ。だから同じ世界を見ても、人によって地図は異なっているに違いない。あまり自分の地図と他人の地図を見比べることはないけれど。
2021年10月 神奈川 人びと | |
作品 川崎 博物館・美術館 指差し シルエット |
No
12073
撮影年月
2021年4月
投稿日
2021年10月28日
更新日
2023年08月17日
撮影場所
川崎 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF