観光名所になっているメークロン駅と同じようにここマハーチャイの駅もターミナル駅だった。ここから線路が始まり、バンコクまで伸びている。線路の端には列車が停まっているのが見えた。でも、これは僕が乗ってバンコクに向かう列車ではないようだ。もう少ししたら動き出すような気配は微塵もない。おそらくは予備の車両なのだろう。
蒸し暑いプラットホームで佇んでいると、ちらほらと人がやってき始めた。列車の時間が近付いているのだろう。僕のように旅行気分に浸っているような人は見当たらない。みな日頃からこの列車を利用している地元の人のようだった。プラットホームのあちらこちらで静かに列車が来るのを待っている。屋根の下にあるベンチに腰を下ろしている人はシルエットになっていた。待っている人のほとんどが、ご多分に漏れずスマホをいじっている。
暇にかまけて線路をじっと見てもいると、駅構内の線路は遠目に見ても波打っているように見えた。スピードを出したら脱線してしまうのではないかと心配になってしまうくらいだ。バンコクへの道中は心穏やかなものにしたかった僕は、気のせいに違いないと心に言い聞かしたのだった。
2018年8月 町角 タイ | |
ベンチ マハーチャイ プラットホーム シルエット 駅 |
No
10673
撮影年月
2017年9月
投稿日
2018年08月01日
更新日
2024年02月06日
撮影場所
マハーチャイ / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA