しばらく商店街を進んでいくと、すぐにマハーチャイの駅へ辿り着いてしまった。かといって、都合のいい時間の列車があるわけでもない。川の向こう岸にあるバーンレーム駅に着く列車の時間を考えて、ダイヤが作られていないようだ。マハーチャイもメークロンと同じようにそうそう列車が走っていない。次の列車まではまだまだある。そこで、僕はさっき歩いてきた商店街に戻ることにしたのだった。
商店街にはお店が並んでいて、そこそこ賑わっている。ちょうど夕暮れ時だったので、地元の人が夕飯の食材を買い求めにやって来ている。写真の青年はそのような商店街で働いていた。青年は荷物を運ぶための台車の横に立っている。台車には荷が幾つか載っているから、どこかへ配達する途中なのだろう。
でも青年は同じ場所に立ち尽くしたままだ。どこかへ動いていくような気配は感じられない。台車の取っ手に顎を載せて、ぼんやりと遠くを見つめているだけだ。まるで仕事そっちのけで何かに見惚れているかのようだった。
2020年3月 人びと タイ | |
重荷 荷車 マハーチャイ 商店街 青年 |
No
11459
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年03月26日
更新日
2023年09月08日
撮影場所
マハーチャイ / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA