インセイン駅はヤンゴン中心部から乗った列車の最終駅だった。環状線だけに途中で止まるなんてことは予想していなかったので意外だった。でも、意外に思ったのは僕だけではないようで、地元の人たちもちょっと驚いている。もっとも、そのようなことはありふれた事なのだろう。列車を降りた人びとはプラットホームで思い思いに時間を潰しながら次ぐに列車が来るのを待っている。東京を走る山手線とは大違いで、列車はそれほどやって来る訳ではない。人びとはのんびりと待っているのだった。プラットホームはのどかな雰囲気に包まれていて、急いでいる人はどこにもいなかった。
プラットホームには大きな丸い看板が掲げられている。おそらくはプラットホームの番号が書いてあるのだろうけれど、ビルマ数字で書かれているので、自分が何番線にいるのかは分からない。でも、小さな駅だ。自分が待っている列車が一番線に入ってくるのか、二番線に入ってくるのかは大した問題ではない。どこに入ってきても、乗り遅れることはないだろう。
のどかなプラットホームの中央にはベンチが設けれている。そして、ロンジーを穿いた男が腰掛けていた。男は他の人たちとはちょっと離れたところで孤独に浸りながら列車が来るのを待っていた。
2019年2月 町角 ミャンマー | |
ベンチ プラットホーム 駅 ヤンゴン |
No
10904
撮影年月
2018年9月
投稿日
2019年02月19日
更新日
2024年01月21日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA