犬吠埼灯台の目の前にある長い階段の先に君ヶ浜が広がっていた

犬吠埼から見える君ヶ浜
犬吠埼から見える君ヶ浜
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地図で見ると外川駅から犬吠埼灯台まではそれほど遠くない。わずか2キロ足らずだ。それを知った僕は外川駅で銚子電鉄が出発するのを見送ってから徒歩で犬吠崎へ向かった。道中はとても簡単。犬吠埼に近づけば近づくほど嫌でも人が増えてくるのでその人たちの後に付いていけば迷いようがない。

辿り着いた犬吠埼には1874年に初点灯された犬吠埼灯台が建っている。1874年といえば明治維新からそれほど時間が経っておらず、日本だけの技術で灯台を建設できなかった。そのためイギリスから招いた灯台技師リチャード・ヘンリー・ブラントンが犬吠埼灯台の設計・施工を行っている。そもそもこの地に西洋式の灯台が建てられたのは、1866年にアメリカ・イギリスフランス・オランダの4ヶ国と結んだ江戸条約で徳川幕府が諸外国に約束したからだ。

明治維新前に徳川幕府が諸外国と締結した条約というと不平等な条約ばかりのイメージがあったけれど、このような実用的な条約も含まれていたのはちょっと意外だった。なんでも暗礁が多いのに光達距離の短い灯明台や常夜灯しか設置されておらず、航路標識の体系的な整備が行われていなかったため日本近海は諸外国から「ダークシー」と呼ばれて恐れられていたのを解消する目的があったという。

諸外国の要望を取り入れて建設された灯台も建設中は地元の漁民に不評だったようで、魚が獲れなくなるからと灯台建設中止の請願運動も起きたらしい。でも灯台初点灯の翌年に稀にみる豊漁となったことで、不漁が杞憂に終わるだけでなく「灯台様のお陰」と喜ばれる結果となったというから、庶民の見知らぬものへの畏怖がどのような形で噴出するかは開けてみないとわからないものなのだろう。

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2022年7月 千葉 風景
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PHOTO DATA

No

12329

撮影年月

2022年5月

投稿日

2022年07月22日

撮影場所

銚子 / 千葉

ジャンル

風景写真

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS LOXIA 2/35

犬吠埼ってどこ?

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