バリケードが置かれて中に入れなかった外川漁港には漁船が何隻も係留されていたものの、人の気配はあまりなかった。ときおり見かける人も静かに何かの作業をしているだけで、漁港は静けさに包まれていた。そんな漁港の縁を歩いていて、活気を感じたのはここで捕れた新鮮な魚介類を出すお食事どころの前を歩いたときだけだった。
これでは漁港の周りをウロウロ歩いてもあまり面白くはない。そう思った僕は漁港の散策に見切りをつけて、近くにある神社へ向かった。外川漁港のすぐ横に大杉神社という神社がひっそり建っている。その神社を目指したのだ。
やって来た大杉神社は漁港以上に人の気配がなく、狛犬も傷んでいてうら寂しい気持ちになる神社だった。質素な社殿でお参りして、引き返して参道の階段を下っていくと鳥居の向こうに海が見えた。この神社は海に向かって鎮座していた。御祭神であるサルタヒコは、どこか海の向こうからやって来て外川漁港から陸に上がったのではないかと思わせる作りになっている神社だった。
2022年7月 千葉 町角 | |
銚子 海 神社 シルエット 空 鳥居 |
No
12326
撮影年月
2022年5月
投稿日
2022年07月19日
更新日
2023年08月11日
撮影場所
銚子 / 千葉
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35