日が沈みゆくベールワラの砂浜でひとりぼんやりしていると、視界の中に家族連れが現れて波打ち際を散歩しはじめた。ゆったり歩いていた家族連れは時折足を止めて、海の向こうに沈む太陽を眺めている。その姿はシルエットになっていた。余計な音は砂浜に吸い込まれ、波の音しか聞こえない。のどかな夕暮れ時だった。
目の前に広がっている海はインド洋だ。どこにも島の姿が見えず、どこまでも海が続いているかのよう。のどかな空気の漂うベールワラの砂浜も、まれに牙を剥くこともある。2004年に起きたスマトラ島沖地震の際にはこの浜辺にも津波が来たようだ。砂浜の向こうにはその時に津波に飲み込まれてしまったであろう残骸が転がっていた。
2013年6月 町角 スリランカ | |
ビーチ ベールワラ 夕暮れ時 家族 海 水平線 シルエット |
No
7608
撮影年月
2008年3月
投稿日
2013年06月13日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
ベールワラ / スリランカ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM