普段は人間ばかりが通っているキャンディ辺りの線路に、珍しく本来の主役が現れた。今まで我が物顔で線路の上を歩いていた人たちは、蜘蛛の子を散らすようにどこかに消えて、列車が走ってきたのだった。
走ってきた列車は、線路の途中にあった小さな駅に停車した。エアコンのない列車の窓は開いていて、人びとが顔を外に出していた。乗客のひとりは扉の開いた乗降口に立って、外に半身を出していた。列車の写真を撮ろうとカメラを向けると、男は不思議そうに僕を見ていた。
2008年8月 町角 スリランカ | |
車窓 キャンディ 乗客 プラットホーム 駅 列車 |
No
1884
撮影年月
2008年3月
投稿日
2008年08月09日
更新日
2023年07月09日
撮影場所
キャンディ / スリランカ
ジャンル
鉄道写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM