御徒町駅のすぐ近くにお菓子屋やディスカウントショップが密集しているエリアがある。個人的には、第二次世界大戦後の混乱期にあった闇市の雰囲気をもっとも残しているのではないかと睨んでいるエリアだ。
そんなお店が密集しているエリアの中に突如現れた階段を登っていくと、そこは地上とは別世界。徳大寺という寺院の境内になるのだった。徳大寺は江戸時代前期に創建されたとされる日蓮宗の寺院で、仏教の守護神である大摩利支天の像を祀っている寺院だ。
建物の2階部分に境内が作られている徳大寺の境内は狭いものの、多くの人で賑わっているアメ横の雰囲気とは一線を画していて面白い。少しだけとはいえ、地上から上がったところにある聖域には地表を彷徨う穢れは入ってこないのだ。
徳大寺の本堂も、かつては普通の神社仏閣と同じように地面の上に建てられていたのだが、1964年に行われた堂宇の再建の際に底上げされ、本堂は2階部分に建てられることになったのだった。そして境内の下にある空間には商店が幾つも入って商売している。写真の提灯は境内に掲げられたものなのだが、この真下にもお菓子問屋や食料品店が営業している。徳大寺の境内はちょっと変わった境内なのだ。
2021年9月 静物 東京 | |
漢字 提灯 御徒町 寺院 |
No
12025
撮影年月
2021年2月
投稿日
2021年09月10日
更新日
2023年08月18日
撮影場所
御徒町 / 東京
ジャンル
静物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF