龍山寺の境内には大勢の人がいた。ここは台北有数の観光地で、僕のような観光客も大勢訪れる。日本の台湾本でも台湾随一のパワースポットと紹介されるくらいだ。それでも、境内を見渡すと観光客よりも地元の参拝客の方がずっと多い。ここは観光地であると同時に地元の人に絶大な人気を誇る寺院でもあるのだ。参拝に訪れる大勢の人を見ていると、この寺院に祀られている神様が今でも現役で単なる観光地ではないことがヒシヒシと伝わってくる。地元の参拝客の顔は物見遊山で訪れた僕とは違ってみな真剣だ。
訪れた参拝客たちの多くは境内に複数ある祭壇の前でお祈りしているのだけれど、中には境内の端っこに腰を下ろしてじっとしている人もいる。写真の男性陣のような人たちだ。この手の人たちは皆手に本を持っている。ちらっとページを見てみると、びっしりと漢字で何かしらが書かれている。何が書かれているのかは分からなかったけれど、おそらくは経典の類いに違いない。この人たちは境内に腰を下ろして静かに読経をしているのだった。
2019年11月 人びと 台湾 | |
本 漢字 龍山寺 経典 台湾 寺院 |
No
11274
撮影年月
2019年7月
投稿日
2019年11月10日
更新日
2020年10月11日
撮影場所
台北 / 台湾
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 1.8/85