御徒町駅近くのアメ横の入口にも、上野駅近くもアメ横の入口にも、大きなゲートが設けられていて商店街の名前が掲げられている。しかしながら、よく見てみると御徒町駅近くのゲートと上野駅近くのゲートでは掲げられている名前が異なっている。上野駅よりのゲートには「アメヤ横丁」、御徒町駅よりには「アメ横」と書かれているのだ。その違いは看板周辺の商店街の成り立ちが関係している。
今を遡ること80年位前、第二次世界大戦後から間もない頃にはアメヤ横丁の看板が掲げられた付近には飴屋が密集していたそうだ。今のように甘いものがありふれていなかった時代、甘いものを売る飴屋は大変に人気のある商売だった。最盛期には300軒近い飴屋が営業していたという。つまりアメヤ横丁は飴屋横丁という意味なのだ。もっとも今となっては1軒も残っておらずその繁盛ぶりを想像するのは難しい。
その一方、御徒町よりの場所にある商店には朝鮮戦争を機にアメリカ軍の生活用品が大量に流通していた。その結果、アメリカ横丁と呼ばれるようなっていたそうだ。つまりアメ横はアメリカ横丁の略なのだ。その後、隣り合わせだったアメヤ横丁とアメリカ横丁が統一され、アメ横が誕生したのだという。
アメ横ができるまでの話が本当なのかどうかはわからないけれど、アメ横が今でも賑わっているのは周知の事実だ。この日も多くの人がアメ横を歩いていた。アメ横というと歩いているのは買い出しに来た主婦や中年男性というイメージが強かったけれど、実際にはそうでもない。若いカップルや家族連れの姿も多い。このとき、向こうから歩いてきたのは制服姿の女子高生だった。
2021年9月 人びと 東京 | |
御徒町 女子学生 商店街 制服 |
No
12027
撮影年月
2021年2月
投稿日
2021年09月12日
更新日
2023年08月18日
撮影場所
御徒町 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF