広々とした喜多院の境内に置かれたベンチで人びとがのんびりしていた

喜多院の境内でのんびりする人びと
喜多院の境内でのんびりする人びと
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川越にある大師様こと、喜多院の境内は広い。かつては北院(現在の喜多院)の他に仏地院(中院)と多聞院(南院)もあり、今よりも広かったというから、さすがは徳川家に厚く庇護された寺院だ。

境内のところどころにベンチが置かれていて、カップルや家族連れがくつろいでいる。その様子はさしずめ公園のようだ。しかしながら、この寺院のウリは公園のように広々とした境内ではない。境内に点在している貴重な文化財が喜多院の見どころだ。ベンチの向こうに見える質素な山門もそのひとつで、1632年に建てられた喜多院最古の建造物だ。

歴史ある建造物である慈眼堂や慈恵堂、多宝塔も面白いものの、興味深いのはここ川越に江戸城に建っていた建造物が複数移築されていること。1638年に起こった川越大火で寺院の建造物の大半が焼失した際に3代将軍徳川家光の命で江戸城の建物が移築されていて、それが今でも残っているのだ。

慈恵堂の横に建つ建物の中にある客殿や書院、庫裏はもともと江戸城にあったもの。中でも客殿には徳川家光誕生の間と言われている部屋があって興味深い。江戸城だった東京の皇居には江戸時代の建造物はほとんど残っていないから、これらの建造物も移築されなかったら歴史のどこかで消失してしまったに違いない。そう考えると、長い歴史の中で何がどう影響するのかはつくづくわからない。

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2022年5月 町角 埼玉
ベンチ 川越 リラックス 寺院

日本国内で撮影した写真とエッセイ

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PHOTO DATA

No

12260

撮影年月

2022年3月

投稿日

2022年05月09日

撮影場所

川越 / 埼玉

ジャンル

ストリート・フォトグラフィー

カメラ

SONY ALPHA 7R II

レンズ

ZEISS LOXIA 2/35

喜多院ってどこ?

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