乗っていた環状線の列車がとある駅に到着した。列車が停車している間、隣に腰掛けていた男の子は車窓からプラットホームの様子を眺めている。エアコンのない列車の窓はもちろん全開だ。僕も男の子に倣ってプラットホームを眺めていた。
とても暑い日だった。プラットホームには疲れ切った顔をした人々が見える。ベンチにだらしなく腰掛けている人もいれば、腰に手を当てて立っている人もいる。どちらの人の顔にも疲労の色合いが濃厚に浮き出ている。不思議なことに、列車が停まってもプラットホームにいた疲れ切った人々は動こうともしないし、列車に乗り込もうともしない。人々は列車を待っている訳ではなさそうだった。いったいこの蒸し暑いプラットホームで何をしていたのだろう。
2012年9月 町角 ミャンマー | |
ベンチ 車窓 プラットホーム 列車 ヤンゴン |
No
6764
撮影年月
2010年3月
投稿日
2012年09月01日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR DIGITAL