神社の境内に掲げられたいくつもの白い提灯に真っ黒な絵柄が描かれていた。羽のようなものが丸を描くように広げられているので、パッと見たところバットマンのロゴマークが描かれているのかとも思ったけれど、ここは日本の川越。もちろん描かれていたのはバットマンではなかった。可愛らしくデフォルメされた3本足のカラス、八咫烏だった。川越にある熊野神社はキャラクターに採用した八咫烏を描いた提灯を境内のあちらこちらに掲げているのだ。
同じ川越にある喜多院とは違って、特に関心のないまま赴いた川越熊野神社は思いの外、多くの参拝客で賑わっていた。「月がきれい」というアニメに登場したのもあるとは思うものの、やはり多くの人を引き寄せるのは開運と縁結びの神社だからだろう。誰だってお参りするだけで、お金持ちになったり恋愛成就ができたら苦労しない。そんなニーズは日本列島を埋め尽くすくらい存在しているに違いない。
このような感覚は、多神教やアニミズムに親しんでいるアジア諸国ではどこの国にもあるように思える。でも興味深いのはその比重は文化によって違うこと。日本ではお金にまつわることよりも恋愛に関する願いをする人が多いように思える一方で、中華文化圏ではお金にまつわる願いをしている人が多いように思える。まあ、あくまでも個人的な感覚だけれど。
2023年2月 町角 埼玉 | |
川越 提灯 神社 参拝客 |
No
12441
撮影年月
2022年10月
投稿日
2023年02月06日
更新日
2023年08月09日
撮影場所
川越 / 埼玉
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF