道を歩いていた。両脇には住居ビルが立ち並んでいる。この路上には露店商の姿は見えない。この道は露天市にはならないようだ。ダウンタウンの道の全てが露天市になる訳ではなく、市が立つ場所は自然と決まっているのだろう。
とある建物の前に差し掛かると、ちょうど幼い子どもが中から出てくるところだった。子どもの手には箒が握られている。そして、道路脇まで来た子どもは地面の掃除を始めたのだった。手を動かしながら、箒の先を興味深そうに眺めている。でも、この場所にはさほどゴミが散らかっていなかったので、掃除をしているというよりも動く箒の先は面白かったのだろう。いずれにしても、この子どもは綺麗好きなのかもしれない。ひとしきり、掃くと子どもは建物の中へ満足そうに戻っていった。
ヤンゴン滞在中に日本で働いているという女性と行き会った。流暢な日本語を話す女性は僕にミャンマーの感想を求めてきた。ミャンマーは日本よりもずっと汚いでしょうと言ってくる。確かに路上などは日本よりも散らかっている。でも、日本人は潔癖すぎるような嫌いがあるような気もする。この国も写真の子どもが大きくなるくらいのときには綺麗になっているのかもしれない。
2018年11月 ミャンマー 人びと | |
箒 掃除 こども ヤンゴン |
No
10796
撮影年月
2018年9月
投稿日
2018年11月14日
更新日
2024年01月26日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA